大根は、春の七草の一つ「すずしろ」として、日本人には昔から馴染み深い野菜です。
生でも加熱しても、漬物にしてもおいしく、さまざまな料理にに利用できます。

カリウムが比較的多く、高血圧や動脈硬化、脳梗塞などの予防に効果があると言われています。
また、大根に含まれるジアスターゼという酵素はデンプンを分解する働きがあり、胃もたれや胸焼けに、
オキシターゼは、発がん物質を解毒する作用があるといわれ、がん予防に、
辛味成分のイソチアオシアネートは血液をサラサラにする作用があるといわれています。

切り干し大根ではミネラル成分（カリウム、カルシウムなど）が濃縮されます。

大根の葉には、骨や歯の形成に必要なカルシウム、がん予防や老化予防に良いとされるβカロテンが含まれています。
葉付きの大根が手に入ったら、葉の部分も食べるようにしましょう。

★芸のへたな役者のことを大根役者といいますが、これはだいこんにとってはほめことば。どんな食べ方をしても中毒しない、つまり”当たらない”役者。
あたらないので食べ方は自由自在です。

★漬物、煮物、汁物、鍋物、なます、サラダ、刺身のつま、干しだいこんなどなど、日常の食卓でだいこんはまさしく七変化に大活躍しています。

★北海道の石狩鍋や金沢のぶりだいこんなどのように、その土地で捕れた魚と組み合わせた名物料理がたくさんあり、ふろふきだいこんやおろし和えといった手軽な料理も全国で親しまれています。

★漬物の代表選手はなんといってもたくあん漬け。いろりの火でいぶした秋田のいぶりがっこや東京名物のべったら漬け、
１メートルもある守口だいこんのかす漬けなど、郷土色豊かな漬物も豊富。

★保存食の干しだいこんには、切り干しとゆで干しがあり、形もさまざまです。